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【スマホで読める実験医学】酸素環境が炎症・組織リモデリングに果たす役割
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酸素環境が炎症・組織リモデリングに果たす役割
The roles of oxygen environment in inflammation and tissue remodeling
Norihiko Takeda：Center for Molecular Medicine, Jichi Medical University（自治医科大学分子病態治療研究センター）
10.18958/6587-00001-0000926-00
感染や組織傷害はわれわれの体に炎症を引き起こす．炎症により局所的な間質浮腫が生じるとともに細胞が集積する．これらは局所的に酸素濃度を低下させる原因になる．このような低酸素環境はこれまで炎症プロセスの結果であると考えられてきた．しかしながら低酸素応答型転写因子であるhypoxia inducible factor（HIF）の発見に引き続くこれまでの研究により，低酸素環境がむしろ細胞固有の機能にとって重要であることが明らかになってきている．本稿では炎症細胞の一つであるマクロファージの機能に着目し，低酸素環境における機能調節機構について概説する．
酸素パラドクス，HIFスイッチング，マクロファージ，HIF-1α，HIF-2α
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