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肝再生の起源となる細胞:倍数性を変化させながら増殖する多倍体肝細胞

Polyploid hepatocytes proliferate with dynamically changing their ploidy during liver regeneration
Matsumoto T, et al:Cell Stem Cell, 26:34-47, 2020
松本知訓,Markus Grompe
Tomonori Matsumoto/Markus Grompe:Oregon Stem Cell Center, Oregon Health and Science University(オレゴン健康科学大学オレゴン幹細胞センター)
10.18958/6619-00003-0000946-00

体細胞の多倍体化は,細胞の最終分化と増殖停止にかかわると一般に考えられていた.われわれは多倍体細胞を標識し経時的に追跡するマウスモデルを構築することにより,慢性障害肝の再生において,多倍体肝細胞は持続的に増殖し,その過程で一部の多倍体細胞は倍数性を増減させながら再生に寄与するという特異な倍数性変化を示すことを明らかとした.

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