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【スマホで読める実験医学】選択的オートファジーによるMHC-Ⅰ分解は膵がんの免疫逃避を促進する
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選択的オートファジーによるMHC-Ⅰ分解は膵がんの免疫逃避を促進する
Selective autophagy of MHC-Ⅰ promotes immune evasion of pancreatic cancer
Yamamoto K, Venida A, et al：Nature, 581：100-105, 2020
Keisuke Yamamoto：Department of Radiation Oncology, Perlmutter Cancer Center, New York University School of Medicine（ニューヨーク大学医学部Perlmutterがんセンター放射線腫瘍学部門）
10.18958/6647-00003-0000991-00
MHC-Ⅰの発現消失はがん細胞の免疫逃避の原因となる．われわれは，膵がんがオートファジーによって栄養需要を満たすだけでなく，MHC-Ⅰの選択的分解を介して免疫監視を回避している可能性を見出した．オートファジーの阻害により抗腫瘍免疫応答が増強し，免疫チェックポイント阻害剤への感受性も改善したことから，オートファジーと免疫チェックポイントの同時阻害が膵がん治療戦略の一つになることが期待される．
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