これからの栄養学に必須の科目!なぜ人によって太りやすい・痩せやすいが分かれるのか?遺伝子・栄養・疾患の関係をやさしく解説!根拠ある栄養指導のために絶対欠かせない,実践にずっと役立つ知識が今,身につく!
−後略−
近年、生物学・生命科学の分野において、生命現象を分子や遺伝子のレベルで解明していく「分子生物学研究」の発展はめざましく、現在も日進月歩で研究が進められている。本書は広く学生から大学教員、企業研究者なども含め、栄養学を学ぶ者や栄養学研究を行なう者を対象に、分子生物学の基礎から栄養学への応用までを網羅し、解説したテキストである。分子生物学と栄養学の橋渡し研究の一端を担うのに最適な一冊となっている。
本書は13章よりなる。第1章から2章では分子栄養学についての導入部に始まり、細胞や生体分子に関する基本的な語句や事項について述べられている。さらに第3章から5章では、ゲノム遺伝子やRNA、転写、遺伝子発現制御、タンパク質の翻訳、といった分子生物学に必須の基礎的知識について説明されている。また、続く第6章から10章では、遺伝子発現調節や細胞内伝達機構といった分子機構と、栄養や疾患との関連性が分かりやすく解説されている。これにより、生体内において栄養素がどのように分子レベルで生体調節に関与しているのか、また様々な疾患や生命現象が分子生物学的な側面からどのようにとらえられるのか、といった応用的な内容についての理解が深まるようになっている。さらに第11章、12章では分子生物学研究における基礎的実験手技や用語についてわかりやすく解説している。たとえば、遺伝子操作や遺伝子改変マウスなど、他の栄養学テキストではあまり扱わないような事項についても触れており、分子栄養学を志す者向けに、様々な情報を提供する場となっている。また各章においては簡単な確認問題と、各問に対する詳細な解説が添えられており、管理栄養士の国家試験にも対応したつくりとなっている。
これまでにも、分子生物学を学ぶための基礎的なテキストは多数存在しているが、本書は栄養学を学ぶ者を対象とし、栄養学的な視点を織り交ぜつつ、分子生物学をわかりやすく解説している点が特徴であろう。挿入されているイラストについても、出版元が得意とする分かりやすいイラストが多数掲載されており、初心者にとっても難なく分子生物学の世界に入り込んでいけるように工夫されている。実験手技や技術について割くページ数はそれほど多くないため、実際に分子生物学の手法をとりいれた栄養学実験を行なおうとする者にとっては、やや物足りない部分もあるが、分子栄養学を学ぶ上で広く様々な知識を得るために、まずは一読をおすすめする本である。
飯田薫子(お茶の水女子大学大学院人間文化創成科学研究科)
『日本栄養・食糧学会誌 第68巻 第2号』より転載
難易度、ボリューム共に丁度よく、教科書通りに進行して15回で終われる量でした。章末問題も解説付きで良かったです。
公立大学栄養学部准教授
栄養を学ぶ学生が生化学の基礎を習得した後に、発展した知識を得るために役立つと感じた。
短期大学栄養学科講師
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(2021年8月23日)
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