第1特集:細胞間シグナル伝達分子は,神経・内分泌,免疫,再生・修復といった,本来生体のもつ高次の生体防御システムの機能を担っており,新薬誕生のための重要な創薬シーズとして大きな注目を集めている.本特集では,その中でも日本発の細胞間シグナル伝達分子,さらには医薬品化を実現するための先駆的研究をご紹介する.第2特集:基礎研究の成果をすみやかに臨床へ応用するトランスレーショナル・リサーチ(TR).まさに「研究室と病院」の橋渡しを担うTRは,アウトプット志向の昨今ますます重要性を増している.本特集では,「TRとは?」に答える入門編として,TRの基本的概念や現状,さらに国内でTRに積極的に取り組む「人」「施設」についてわかり易く解説する.
目次
第1特集 創薬シーズとしての
細胞間シグナル伝達分子 新薬誕生へ高まる期待
<概論>細胞間シグナル分子に基づく創薬と展望
松本邦夫 中村敏一
bFGFと創薬
田畑泰彦
HGFと創薬
森下竜一
アディポネクチンは生活習慣病治療の分子標的となりうるか
岩城正典 下村 伊一郎
NK4の発見・制癌戦略と創薬ベンチャー
松本邦夫 中村敏一
RANKL/ODFと創薬
保田尚孝
ミッドカイン〜創薬の新しいターゲット
村松 喬
第2特集 研究室と病院をつなぐ
トランスレーショナル・リサーチ入門<概論>トランスレーショナル・リサーチとは
○病気とたたかうe-therapyを目指して〜
清水哲男
○「トランスレーショナル・リサーチの意義を見失わないでほしい」
浅野茂隆氏インタビュー
トランスレーショナル・リサーチ発展の鍵
○トランスレーショナル・リサーチの体制づくりと人材育成
津留美智代 永田見生
Shortインタビュー バイオ統計学者の育成が急務
角間辰之氏
Shortインタビュー 久留米大学のトランスレーショナル・リサーチへの取り組み
永田見生氏
本格的トランスレーショナル・リサーチ拠点
○京都大学探索医療センター/神戸先端医療センター/東京大学医科学研究所先端医療研究センター/
大阪大学未来医療センター/久留米大学トランスレーショナル・リサーチ・センター(TRC)/
その他,国内のトランスレーショナル・リサーチ拠点
Shortインタビュー トランスレーショナル・リサーチ・センター設立のねらい
阿部正知氏
インタビュー<Bio venture interview>
Amgen社の創設と躍進を支えたフロンティア精神(後編)
George Rathmann(Amgen社創設者),聞き手:荒川 力
<この人に聞く!>
大学研究者と企業の理想的な関係とは?
押村光雄
<特別インタビュー>
ゲノム,プロテオームからインテグレート創薬へ〜21世紀型創薬へのパラダイムシフト
野口照久
ニュース&レポート<EUUPDATE>
vol.8 EU新規加盟国におけるバイオテクノロジーの取り組み
Fred Elgersma
<編集部レポート>
(株)生物技術研究所と(株)イーエムアイの合併
〜世界標準のCROを目指して〜
編集部
リサーチ&テクノロジー<テクノ・トレンド>
超分子ヒドロゲルを利用したセミウェット型ペプチド/プロテインアレイの開発
吉村息吹 清中茂樹 浜地 格
<トピックス>
ES細胞の分化による機能的血小板のin vitro産生と再生医学への応用
藤元貴啓
小さな磁気構造
古川一暁
タンパク質の出会い系
有田正規
ポストゲル時代の夜明け
養王田 正文
青色発光ダイオード訴訟〜研究者に与える光と陰〜
森本久規
レクチャー<大学法人化時代の技術マネジメント講座>
地域との産学コミュニティ〜中小企業・自治体・地域機関〜
谷口邦彦
<ウェット&ドライ〜もっと活用!バイオインフォマティクス>
その3 オープンソースとバイオインフォマティクス
坊農秀雅
コラム<IPOまでの道のり>
第3回 資金調達は計画的に!
坂井知倫
<シリコンバレー転職騒動>
vol.3 アポ取り作戦とネットワーク
赤間 勉
<研究室でお夜食を>
小指が短いサギ師
村上義彦
<投資対象としてのバイオ産業〜日本のバイオの現状は〜>
第8回 日本のベンチャー企業の可能性(2)
坂口謙吾
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- 【本書名】Bioベンチャー:第1特集:創薬シーズとしての細胞間シグナル伝達分子 第2特集:研究室と病院をつなぐトランスレーショナル・リサーチ入門
- 【出版社名】羊土社
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第2地帯(ヨーロッパ) |
+870円 |
第3地帯(アフリカ、南米) |
+1130円 |
EMS便送料 |
第1地帯(アジア、グアム、ミッドウェイ等) |
+1400円 |
第2地帯(オセアニア、中近東、北米、中米) |
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第3地帯(アフリカ、南米) |
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(2021年8月23日)
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