実験医学 2001年7月号 Vol.19 No.10

骨形成・骨吸収のメカニズムと再生医療への展開

米田俊之／企画

2001年06月20日発行
B5判
104ページ
ISBN 978-4-89706-790-2

1,980円（本体1,800円＋税）
在庫：なし

　新世紀を迎え，骨格系制御研究は，骨芽細胞・軟骨細胞・破骨細胞におけるさまざまな関連因子の探求と解析ならびに骨分化・形成制御メカニズムの解明といった基礎的研究が急速に進展を遂げており，抗肥満ホルモンであるレプチンによる骨形成制御といった新たなメカニズムが発見・解明されています．これらを受けて，骨疾患への臨床応用研究・治療薬の開発研究などが進展し，軟骨再生を利用するといった新たな治療アプローチなども期待されています．そこで今号では，最前線で活躍する研究者の方々により，これらの基礎・臨床の両面における最新の研究内容をわかりやすくかつ詳細にご解説いただきます．

特集

骨形成・骨吸収のメカニズムと再生医療への展開

企画／米田俊之

<概論>骨の謎解きは骨髄に【米田俊之】

Smad結合タンパク質Tobによる骨芽細胞の増殖・分化制御【吉田　富／山本　雅】

レプチンによる中枢性骨形成制御【竹田　秀／Gerard Karsenty】

サイトカインとRANKLによる破骨細胞分化制御【高柳　広】

Wnt可溶型受容体Frzb–1による軟骨細胞の分化制御【岩本資己／北垣次郎太／岩本容泰】

関節軟骨再生における臨床応用コラーゲンゲル包理自家関節軟骨培養移植術とコラーゲンゲル包理自家骨髄間葉系細胞培養移植術【河崎賢三／越智光夫／脇谷滋之】

歯根膜細胞の多様性と機能【川島博行】

トピックス

News & Hot Paper Digest

ケモカインが誘導する癌転移【H. N.】

VEGFによるアテローム斑形成促進【西谷真人】

X染色体が精子の発生を制御する?【R. J.】

カレントトピックス

脳由来神経栄養因子の順行性ダイナミクスの可視化ニューロンからニューロンへ手渡される分子を追跡する【小原圭吾】

個体発生における最初のプログラム細胞死を制御するAIF【佐々木雄彦／Nicholas Joza Josef／M. Penninger】

BMP2によるニューロン分化抑制の分子基盤【滝沢琢己／中島欽一／田賀哲也】

胚の背腹軸形成に関与するBMP活性調節因子Tsg【新見　修】

連載・特別記事

Webウォッチ

翻訳／データベース／医師向け情報サイト／出版【丸山和夫】

クローズアップ実験法

子宮内マウス胎仔脳に対する電気穿孔法を用いた遺伝子導入法と神経細胞移動の可視化【田畑秀典／仲嶋一範】

遺伝子疾病研究の最前線をゆく

精神疾患研究の最前線神経変性疾患研究の成功から学ぶ,新しいアプローチ【澤　明】

英文e–mail講座

第1回／プラスミドをください!【髙橋　弘】

研究室へようこそ!

file No.6 学会へ行こう!【野村慎太郎】

バイオベンチャー入門

第6回／バイオベンチャー放浪記その1【村井　深】

ONE POINT実験法

手抜き実験のすすめ14 細胞の増殖因子による刺激のしかた【福井泰久】

学会・シンポジウム見聞録

11th International Conference on Second Messengers and Phosphoproteins【佐々木雄彦】

第90回日本病理学会総会公開シンポジウムに参加して【樋野興夫】

Newラボレポート海外ラボ独立編

学問の街-アメリカケンブリッジより RIKEN–MIT Neuroscience Center【林　康紀】

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【本書名】実験医学：骨形成・骨吸収のメカニズムと再生医療への展開
【出版社名】羊土社

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