無敵のバイオテクニカルシリーズ:マウス・ラット実験ノート〜はじめての取り扱い,飼育法から投与,解剖,分子生物学的手法まで
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無敵のバイオテクニカルシリーズ

マウス・ラット実験ノート

はじめての取り扱い,飼育法から投与,解剖,分子生物学的手法まで

  • 中釜 斉,北田一博,庫本高志/編
  • 2009年07月10日発行
  • A4判
  • 169ページ
  • ISBN 978-4-89706-926-5
  • 4,290(本体3,900円+税)
  • 在庫:なし
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「マウス・ラットで研究をはじめたいけど,計画立案・繁殖はどうやるの?持ち方・飼い方は?」という方にオススメ!操作手順とコツを具体的に解説.投与や採血などもよくわかるマウス・ラット実験の入門書決定版!

目次

第1章 マウス・ラットを用いた実験をはじめるにあたって【北田一博】

1.マウス・ラットを用いた実験

1-1 マウス・ラットを用いた実験とは
  • 1 動物実験のメリット
  • 2 動物実験の考え方
1-2 なぜ,マウス・ラットなのか
  • 1 マウス・ラットで研究をするメリット
  • 2 マウス・ラットの特徴
1-3 マウス・ラットを用いた実験の種類と流れ

2.動物実験で結果を出すためのノウハウ

2-1 事前に実験計画を練り抜く
2-2 マウス・ラットの都合に合わせる
2-3 動物実験手技を洗練させる

3.マウス・ラット実験の倫理的・法的規制

3-1 マウス・ラット実験の倫理的な考え方
  • 1 3R
  • 2 人道的エンドポイント
  • 3 コスト・ベネフィット
3-2 マウス・ラット実験の法的規制
  • 1 動物福祉に関する法規
  • 2 動物実験の実施に関する法規
  • 3 遺伝子改変やマウス・ラットの輸入に関する法律

4.種・系統の選択法

4-1 マウスかラットか
4-2 マウス系統の選択
4-3 ラット系統の選択

5.マウス・ラットの入手方法

5-1 業者から購入可能なもの
5-2 国内のリソースセンターから分与してもらうもの
5-3 国外のリソースセンターから分与してもらうもの
5-4 研究者に分与してもらうもの

第2章 基礎知識・取り扱い方【落合雅子/中釜 斉】

1.飼育・実験に必要な基礎知識

1-1 生物学的特性
  • 1 マウス,ラットは夜行性
  • 2 繁殖・寿命
1-2 導入前の基礎知識
  • 1 動物導入までの主な手続き
  • 2 感染について
1-3 導入時の基礎知識

2.保定法

2-1 手による保定
  • 1 マウス
  • 2 ラット
2-2 器具を使用する保定法
2-3 逃げられたら

3.個体識別(マーキング)法

3-1 永久的個体識別法
  • 1 麻酔について
  • 2 2〜6匹までの識別
  • 3 番号による識別
  • 4 ラットの場合の9匹までの識別
3-2 暫定的個体識別法
3-3 その他の永久的個体識別法

第3章 研究のための飼育・管理の仕方

1.飼育・管理と観察の仕方【庫本高志】

1-1 動物実験に影響を与える因子
1-2 SPF領域(バリア領域)への入退室と観察の仕方

2.ケージ交換の基本とコツ【庫本高志】

2-1 注意点と手順

3.安楽死法【庫本高志】

3-1 心構えと安楽死法の種類
3-2 麻酔下での頸椎脱臼法
3-3 炭酸ガスによる窒息

4.死体処理の仕方【庫本高志】

4-1 心構えと処理の実際

5.胚(2細胞期胚)や精子の超低温保存法【滝澤明子/庫本高志】

5-1 マウス・ラットの2細胞期胚の保存方法
5-2 マウス精子凍結保存方法

第4章 研究のための繁殖・交配【目加田和之/中田初美/吉木 淳】

1.繁殖・交配の基礎知識と方法

1-1 動物を導入する前に
1-2 マウス・ラットの性周期と繁殖
  • 1 雌雄判別法
  • 2 性成熟
  • 3 膣垢(スメア)検査のやり方
  • 4 交配
  • 5 プラグ(膣栓)確認のやり方
  • 6 妊娠と妊娠時の世話
  • 7 分娩
  • 8 哺乳・離乳

2.系統維持に必要な知識と交配方法

2-1 代表的な系統の種類
  • 1 近交系
  • 2 リコンビナント近交系
  • 3 コンジェニック系
  • 4 ミュータント系
  • 5 クローズドコロニー
2-2 交配方法
  • 1 兄妹交配
  • 2 戻し交配
  • 3 スピードコンジェニック法
  • 4 交雑
  • 5 不妊ノックアウト・ミュータント系統の維持方法
  • 6 検定交配

3.系統の維持の仕方と研究のための繁殖計画

3-1 系統維持のための個体管理法
  • 記録の重要性
3-2 研究のための繁殖計画
  • 繁殖のための計算式

4.ジェノタイピング(遺伝子型の判定法)

4-1 DNAの抽出(マウス・ラット組織からのゲノムDNA精製)
4-2 PCR反応
4-3 アガロースゲルの作製
4-4 電気泳動と染色
4-5 ジェノタイピングの実例と注意点
  • 1 トランスジェニック(遺伝子導入)系統
  • 2 ノックアウトマウス
  • 3 自分でPCRプライマーをデザインする

第5章 基本的な実験手法

1.投与法【平川公昭】

1-1 腹腔内投与法
1-2 静脈内投与
1-3 経口投与法
1-4 皮下投与法

2.採血法【平川公昭】

2-1 マウス・ラットの腹大動脈採血(全採血)
2-2 マウス・ラットの尾静脈採血(一部採血)
2-3 マウス・ラットの外頸静脈採血(一部採血)

3.麻酔法【平川公昭】

3-1 全身麻酔の種類
3-2 腹腔内投与による全身麻酔
3-3 吸入による全身麻酔

4. 解剖法【平川公昭】

5.分子生物学的手法【庫本高志】

  • 5-1 ゲノムDNAの精製
  • 5-2 トータルRNAの抽出
  • 5-3 タンパク質の抽出

第6章 研究への応用・手法の紹介

1.マウス・ラットでできること【北田一博/庫本高志】

1-1 実験をはじめる前に
  • 1 マウス・ラットを用いて,どのような実験ができるか
  • 2 週齢に応じてできる実験の種類
1-2 初代培養
1-3 in vivoイメージング
1-4 移植実験
  • 1 臓器移植
  • 2 細胞移植
  • 3 細胞移植実験で注意すべき点
1-5 発がん実験
1-6 抗体作製法
1-7 行動解析
  • 1 Y字型迷路試験
  • 2 モリス水迷路試験
  • 3 放射状迷路試験
  • 4 ロータロッド試験

2.トランスジェニックマウス(ラット)・遺伝子ターゲティング マウス作出の概略【高橋利一/塩田 明】

2-1 トランスジェニックマウス(ラット)の作出
  • 1 トランスジェニックマウス(ラット)を利用する目的
  • 2 トランスジェニックマウス(Tgマウス)を作出する手順の概略
  • 3 組換えBACクローンを利用した“セミノックイン®”アプローチによるTgマウス(ラット)の確実な作出
2-2 遺伝子ターゲティングマウスの作出
  • 1 遺伝子ターゲティングマウスを作出する際のポイント
  • 2 遺伝子ターゲティングマウスを作出する手順
2-3 トランスジェニックマウス,遺伝子ターゲティングマウスの使用上の注意

3.便利なデータベース紹介とその使用法【真下知士】

3-1 マウス系統を検索する
  • 1 IMSR(世界中のマウス系統を検索できる便利なサイト)
  • 2 理化学研究所バイオリソースセンター(国内マウス系統の検索)
3-2 ラット系統を検索する
  • 1 RGD(世界のラット系統の検索)
  • 2 ナショナルバイオリソースプロジェクト「ラット」(NBRP-Rat)
3-3 マウス・ラットの遺伝子情報を調べる

4.便利な受託機関紹介とその使用法【真下知士】

4-1 マウス・ラットを胚/精子で凍結保存する
4-2 マウス・ラットの微生物検査(モニタリング)を依頼する
4-3 マウスの特性解析を依頼する

付録1 コピーして使える便利な付録

  • 1 ケージラベル
  • 2 飼育管理日誌
  • 3 解剖用「臓器取り忘れ防止シート」

付録2 トラブルシューティング【北田一博】

書評・感想
  • これから動物を使って実験を始める学生・研究者にとって役立つ情報が満載された必読書である。(桑村 充 講師(大阪府立大学))
  • 内容がとても実際的で、動物個体を飼育できる学生は大変少なくなっており、本書の発刊意義は大きいです。(国立大学 教授)
  • 図・写真が多く、理解しやすい。実用的で非常に有用である。(大野 行弘 準教授(大阪薬科大学))
  • 本書は、私の知る限り国内で入手できる最も充実したマウスとラットの実験手技解説書です。例えば、難易度の高い尾静脈投与法(p92)なども、文章の説明とともに実際の操作と解剖の写真もあるので、初心者にも助かるところでしょう。さらに、繁殖・交配の項も、遺伝子改変動物実験にも非常に有用な記述だと思います。この本は、適宜、改訂を加えて内容を更新すれば、何十年も寿命を保つ実験書となると期待されます。(黒川理樹 教授(埼玉医科大学))

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  • 【本書名】無敵のバイオテクニカルシリーズ:マウス・ラット実験ノート〜はじめての取り扱い,飼育法から投与,解剖,分子生物学的手法まで
  • 【出版社名】羊土社

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