スフェロイド
すふぇろいど
スフェロイドは細胞が凝集した構造体であり,オルガノイドはさらに臓器構造や機能を獲得した構造体である.小腸陰窩由来の幹細胞からは,吸収上皮細胞のほか,パネート細胞,杯細胞,タフト細胞,内分泌細胞,M細胞からなるオルガノイドが形成される.(実験医学増刊422より)
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スフェロイドもオルガノイドもどちらも多細胞性の三次元構造体であり一般的にはともに培養液中で三次元的に形成される.オルガノイドの構造はスフェロイド培養と比べて複雑で細胞外マトリクス(ECM)により依存し,高次の自己凝集能がある.スフェロイドは接着細胞が自律的にあるいは接着分子を介して凝集して形成される立体構造組織である.細胞スフェロイドは細胞間またはECM間の相互作用によって接着し不均一な細胞分布をつくり出す.スフェロイドは二次元細胞培養に比べてより生理学的に近い多様な組織の微小環境を再現できる.(実験医学増刊3817より)
新規の創薬モダリティ 細胞医薬
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