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ヒト多能性幹細胞を用いた人工腸管グラフトの作製

Bioengineering of functional human induced pluripotent stem cell-derived intestinal grafts
Kitano K, et al:Nat Commun, 8:765, 2017
北野健太郎,Harald C. Ott
Kentaro Kitano1)/Harald C. Ott2):Department of Thoracic Surgery, The University of Tokyo Graduate School of Medicine1)/Division of Thoracic Surgery, Department of Surgery, Massachusetts General Hospital, Harvard Medical School2)(東京大学大学院医学系研究科1)/ハーバード大学医学大学院マサチューセッツ総合病院2)
10.18958/5557-00003-0001486-00

今回われわれは栄養吸収機能をもつ人工腸管を作製することをめざし,多能性幹細胞から分化誘導した小腸上皮様細胞と血管内皮細胞を生体由来の空腸スキャフォールドに生着させることで,吻合可能な血管網をもつ人工的な腸管グラフトを作成した.人工腸管グラフトを免疫不全ラットの頸部動静脈に吻合移植したところ生着し,グラフト腸管腔からは栄養素が吸収された.

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