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ランゲルハンス細胞

らんげるはんすさいぼう

ドイツの病理学者Paul Langerhansにより1868年に表皮有棘層で発見同定された樹状細胞の1つで,皮膚のみならず膣粘膜などにも存在する.樹枝状に進展した細胞質突起を周囲の細胞間に張り巡らせているが,細胞間橋を形成せず細胞質内にテニスラケット状のバーベック(Birbeck)顆粒を有する.接触過敏反応における役割は,ランゲルハンス細胞欠損マウスを用いて解析が進んでおり,無関係あるいはむしろ抑制的に働くことが明らかになりつつある.当初は神経系の細胞と考えられていたが,現在では血球系の抗原貪食・抗原提示細胞であることが示されている.(実験医学増刊2620より)

樹状細胞による免疫制御と臨床応用

T細胞制御機構の理解から,樹状細胞療法の開発,自己免疫疾患・感染症の病態解明とその治療まで

稲葉カヨ/編

解説は発行当時の掲載内容に基づくものです

本コンテンツは,2018年まで更新されていた同名コンテンツを元に,新規追加・再編集したものです