人工リガンドにのみ応答する人工受容体.一例として,変異ムスカリン性アセチルコリン受容体hM3DqやhM4Diがあげられる.神経細胞に発現させることで,人工リガンドにより前者は神経活動を増加させ,後者は抑制する.(実験医学増刊4120より)
神経が司る代謝・炎症制御と生体恒常性
臓器ネットワークを理解し、疾患予防・治療へ繋ぐ
改変されたムスカリン性アセチルコリン受容体を用いて神経活動を制御する手法.hM3Dqは本来のリガンドであるアセチルコリンには反応しないが,クロザピン-N-オキシド(CNO)などのリガンドにより活性化し,神経細胞の活性化を引き起こす.(実験医学増刊4120より)
神経が司る代謝・炎症制御と生体恒常性
臓器ネットワークを理解し、疾患予防・治療へ繋ぐ
化学遺伝学の手法の1種で人工合成されたデザイナー薬剤にのみ反応する改変型Gタンパク質共役型受容体のこと.神経科学分野ではオプトジェネティクスと同様に神経活動を人工的に制御するために用いられるが,作用時間が数時間程度と長く,長時間の行動の評価に適している.(実験医学2022年12月号より)
食欲を生み出すしくみ─エネルギー恒常性と嗜好性実験医学2022年12月号人工合成リガンド(CNOなど)にのみ応答する人工受容体を特定の神経細胞群に発現させ,特定の神経細胞群の神経活動を特異的に操作するための実験ツール.興奮性操作にはhM3Dq受容体,抑制性操作にはhM4Di受容体が一般に用いられる.日本語では薬理遺伝学ともよばれ,近年の神経科学に不可欠かつ一般的な技術となっている.(実験医学増刊395より)
個人差の理解へ向かう肥満症研究
GWAS、エピゲノム、腸内細菌、栄養学的知見から多様な病態を解明し、Precision Medicineをめざす
解説は発行当時の掲載内容に基づくものです
本コンテンツは,2018年まで更新されていた同名コンテンツを元に,新規追加・再編集したものです