実験医学 キーワード集 検索へ行くボタン

PI3K/Akt経路

PI3KAKTけいろ

ホスファチジルイノシトール3-キナーゼ(PI3K)は,細胞膜の構成成分であるイノシトールリン脂質をリン酸化する酵素で,産生したPI3,4,5-三リン酸(PIP3)がAktをリン酸化する.がん遺伝子であるAktは多くのがん組織で活性しており,Aktの生存促進作用ががん化に重要な貢献を果たす.成長・増殖・糖代謝・血管新生・抗アポトーシス作用などさまざまな作用が報告されているが,この経路の阻害が逆に抗老化に働くことが明らかとなり注目されている.(実験医学増刊305より)

シグナル伝達研究最前線2012

翻訳後修飾,解析技術,疾患との連関から創薬応用まで

井上純一郎,武川睦寛,徳永文稔,今井浩三/編

解説は発行当時の掲載内容に基づくものです

本コンテンツは,2018年まで更新されていた同名コンテンツを元に,新規追加・再編集したものです