実験医学 キーワード集 検索へ行くボタン

2003年に,老化細胞ではヒストン3リジン9のトリメチル化(H3K9me3)が亢進するためにヘテロクロマチン領域が増加し,細胞増殖に必要な遺伝子の発現が抑制される特殊な染色体構造がみられるようになることが報告された.この特殊な染色体構造はSAHFとよばれ,細胞老化の誘導に重要であると提唱された.しかし,その後,SAHFの形成は細胞老化の誘導に必要ないことが明らかになり,現在ではSAHFの重要性が疑問視されている.(実験医学増刊2920より)

がん幹細胞—ステムネス,ニッチ,標的治療への理解

genetic/epigenetic変異,微小環境,エネルギー代謝の特異性から見えてくる,治療抵抗性がん克服の戦略

須田年生/編

解説は発行当時の掲載内容に基づくものです

本コンテンツは,2018年まで更新されていた同名コンテンツを元に,新規追加・再編集したものです