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Toll様受容体

TOllようじゅようたい

1996年Hoffmannらはショウジョウバエの背腹軸形成に必須の分子Tollが抗菌ペプチド産生を誘導し真菌感染を防御することを発見した.’97年ヒトにおいてToll遺伝子と相同性の高い遺伝子(Toll様受容体)がクローニングされ(後にTLR4と改名),Toll様受容体が自然免疫に関与することが示された.ヒトでは10種類存在すると考えられている.(実験医学増刊385より)

イメージング時代の構造生命科学

細胞の動態、膜のないオルガネラ、分子の構造変化をトランススケールに観る

田中啓二,若槻壮市/編

ショウジョウバエの感染防御研究によるToll遺伝子の同定がきっかけとなって哺乳類で同定された自然免疫受容体であり,病原体の感染に際し,病原体特有の糖脂質や核酸などを認識して活性化し,下流に存在するMyD88もしくはTRIFの2種類のアダプター分子を介して自然免疫反応を誘導する.(実験医学増刊3717より)

脳の半分を占める グリア細胞

脳と心と体をつなぐ“膠”

松井 広,田中謙二/編

解説は発行当時の掲載内容に基づくものです

本コンテンツは,2018年まで更新されていた同名コンテンツを元に,新規追加・再編集したものです