スマホで読める実験医学
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腸管上皮細胞は,病原体の接着を認識し,エンドソームの機能調節を介して,侵入を阻害する

Depletion of the apical endosome in response to viruses and bacterial toxins provides cell-autonomous host defense at mucosal surfaces
Maeda K, et al:Cell Host Microbe, 30:216-231, 2022
前田啓子,Wayne I Lencer
Keiko Maeda1)2)/Wayne I Lencer1):Department of Gastroenterology and Hepatology, Graduate School of Nagoya University1)/Division of Gastroenterology, Boston Children’s Hospital and Harvard Medical School2)(名古屋大学大学院医学系研究科・消化器内科学1)/ボストン小児病院,ハーバードメディカルスクール・消化器内科学2)
10.18958/7061-00003-0000212-00

腸管上皮細胞が,どのようにウイルスや細菌を認識し,感染を防御するかは不明な点が多かった.多くのウイルスや毒素は,エンドソームを介して細胞内へ侵入する.われわれは,腸管上皮細胞が,ウイルスや毒素の細胞膜への接着を感知し,エンドソームの機能を阻害することにより,細胞内への侵入を阻止するという新たな感染防御機構を発見した.

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