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mTOR

mTORは代謝恒常性のマスターレギュレーターであり,その機能不全が肥満,糖尿病などの代謝性疾患に関連する.mTORは栄養利用,細胞内エネルギー状態をセンスするセリン・スレオニンを標的とするタンパク質リン酸化酵素である.タンパク質合成を介した細胞の成長にかかわるmTORC1と,細胞骨格の構成を制御するmTORC2は,ともにmTORを構成因子にもつ異なる複合体である.(実験医学増刊367より)

超高齢社会に挑む骨格筋のメディカルサイエンス

筋疾患から代謝・全身性制御へと広がる筋研究を、健康寿命の延伸につなげる

武田伸一/編

解説は発行当時の掲載内容に基づくものです

本コンテンツは,2018年まで更新されていた同名コンテンツを元に,新規追加・再編集したものです