免疫の異常により関節に炎症が起こり,関節の痛みや腫れが生じ,進行すると,関節の変形や機能障害をきたす.原因はいまだ不明であるが,遺伝的要因や,喫煙,歯周病などの環境要因の関与が指摘されている.女性は男性のおよそ4倍多く,40~60歳代での発症が多いが,最近ではさらに高齢で発症する患者も増えている.痛みや腫れのある関節の数と部位,RFやACPAの有無,炎症反応の有無,症状持続期間をスコア化して総合的に診断する.治療はMTXなどの免疫抑制剤,生物学的製剤などが使用されている.(実験医学2021年10月号より)
関節リウマチにおける口腔–腸内細菌連関実験医学2021年10月号解説は発行当時の掲載内容に基づくものです
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