オートファジー
おーとふぁじー
ギリシャ語で「自食」を意味し,細胞内の分解を司る小器官であるリソソームやオートファゴソームとよばれるオートファジーに特化した細胞内小胞の発見に基づき,Christian de Duve博士により1963年に報告された.さらに後年,大隅良典博士による一連のオートファジー関連遺伝子(AuTophaGy-related genes,ATG)の同定を契機にメカニズムの理解が進み,オートファジーが細胞と個体の恒常性維持に必須であるというコンセンサスが得られている.オートファジーは進化の過程で種を超えて保存された細胞内異化機構であり,機能不全におちいった古いタンパク質や脂質,細胞内小器官などをオートファゴソームに取り込みリソソームに輸送して分解する働きがある.(実験医学2021年6月号より)
精神疾患とオートファジー異常実験医学2021年6月号リソソームによりミトコンドリアなどの細胞内小器官や,細胞質内のタンパク質を分解するシステムで,少なくともマクロオートファジー,マイクロオートファジー,およびシャペロン介在性オートファジーの異なる3つの機構が存在する.(実験医学2019年7月号より)
細胞老化維持機構と創薬実験医学2019年7月号解説は発行当時の掲載内容に基づくものです
本コンテンツは,2018年まで更新されていた同名コンテンツを元に,新規追加・再編集したものです