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クオラムセンシング

くおらむせんしんぐ

クオラムは「法廷において必要な裁判官の数」を意味するラテン語である.一部の微生物は同種菌が産生するオートインデューサーとよばれるシグナル物質の菌体外濃度を感知することで,周囲に存在する同種の菌密度を測り,自身の遺伝子発現調節を行っている.このような微生物の同種細胞間コミュニケーションシステムを,クオラムセンシングとよぶ.十分な数に増殖したことを感知すると毒素産生を行う微生物も知られている.(実験医学増刊4217より)

マイクロバイオームと医療応用 全身の微生物叢が生理機能と病態をいかに制御するか?

長谷耕二/編

解説は発行当時の掲載内容に基づくものです

本コンテンツは,2018年まで更新されていた同名コンテンツを元に,新規追加・再編集したものです