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反応性アストロサイト

はんのうせいあすとろさいと

中枢神経の外傷,感染,虚血,変性疾患などのさまざまな病態において,アストロサイトは,突起が伸長しかつ細胞体が肥大した,反応性アストロサイト(reactive astroscyte)とよばれる細胞へと変化する.GFAP,Vimentin,Nestinの発現が増強することも特徴の1つである.脊髄損傷において,反応性アストロサイトはグリア瘢痕を形成し正常部と損傷部の境界を画することで炎症の拡大を阻止する.一方で物理的にも化学的にも軸索の伸長を阻害し,神経再生を阻む主要な原因の1つであると考えられている.(実験医学2012年11月号より)

受精卵から多様な組織を造り出す 発生のエピジェネティクス

プログラム因子・リプログラム因子による組織可塑性の制御と生殖工学・再生医療

竹内 純/企画

解説は発行当時の掲載内容に基づくものです

本コンテンツは,2018年まで更新されていた同名コンテンツを元に,新規追加・再編集したものです