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報酬系

ほうしゅうけい

報酬にかかわるモチベーションや欲望,喜びなどのポジティブな感情を司る神経回路グループであり,腹側被蓋野ドパミン神経から線条体,側坐核に至る経路が中心的な役割を担う.(実験医学増刊4120より)

神経が司る代謝・炎症制御と生体恒常性

臓器ネットワークを理解し、疾患予防・治療へ繋ぐ

箕越靖彦,近藤邦生,中島健一朗/編

摂食行動など多くの行動には,欲求刺激の増加によってポジティブな感情を生起し,その行動を増加・維持する機構が備わっており,動機付け行動を完遂するために必須の脳機能である.この欲求刺激の呈示から,行動に至るまでの処理過程にかかわる脳部位を「報酬系」とよぶ.報酬系は,摂食行動や性行動などが完遂した際に起こる「快感」の発現と関連しており,その異常は薬物依存や過食行動を引き起こす.中脳腹側被蓋野(ventral tegmental area:VTA)から側坐核(nucleus accumbens:NAc),線条体に至るドーパミンニューロンの投射経路(中脳皮質辺縁系経路)は,「報酬系」にかかわる重要な神経回路である.(実験医学増刊395より)

個人差の理解へ向かう肥満症研究

GWAS、エピゲノム、腸内細菌、栄養学的知見から多様な病態を解明し、Precision Medicineをめざす

梶村真吾,小川佳宏,矢作直也/編

解説は発行当時の掲載内容に基づくものです

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