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膜性

まくせい

多胎妊娠のときの絨毛膜と羊膜の数での分類.二絨毛膜二羊膜双胎(DD双胎)は,2人の児は別々の胎盤を有し,双方の血流が影響しあうことはない.全双胎妊娠の約60%であるが,二卵性双胎ではほぼ100%,一卵性双胎では25%程度といわれている.一絨毛膜二羊膜双胎(MD双胎)は2人の児は1つの胎盤を共有し,互いの血管は吻合していて,血液は胎盤を通じ相互に交通しているが,羊水は独立している状態.血流のバランスが崩れると双胎間輸血症候群(TTTS)を生じ,2児ともにリスクが高くなる.全双胎の40%程度であり,一卵性双胎の75%を占める.(実験医学2020年4月号より)

妊娠高血圧症候群やDOHaDの観点から見たコホート研究実験医学2020年4月号

解説は発行当時の掲載内容に基づくものです

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