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妊娠高血圧症候群やDOHaDの観点から見たコホート研究

Viewpoint of hypertensive disorders of pregnancy and DOHaD on cohort studies
目時弘仁
Hirohito Metoki:Division of Public Health, Hygiene and Epidemiology, Tohoku Medical and Pharmaceutical University(東北医科薬科大学医学部衛生学・公衆衛生学教室)
10.18958/6571-00001-0000894-00

妊娠高血圧症候群に起因する母体死亡は,世界で年間30,000人を超えると予測され,また,妊娠高血圧症候群により胎児発育遅延が生じたり,治療介入によりその結果が修飾されたりすることから,妊娠高血圧症候群の病態把握,リスク把握は重要である.BOSHI研究では,家庭血圧測定により血圧変動の詳細や,児の出生体重との強い関連が明らかとなった.大規模コホート研究でも妊娠高血圧症候群に関する研究がすすめられ,飲酒や喫煙ばかりではなく双胎妊娠時の膜性などと妊娠高血圧症候群との関連が明らかになった.

妊娠高血圧症候群,BOSHI研究,出生体重,DOHaD

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