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【スマホで読める実験医学】胎生期低栄養による肝脂肪変性の増悪とヒストン再構築による改善の可能性
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非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)はメタボリックシンドロームの肝臓における表現型とされている.疫学研究により低出生体重児は成長後にNAFLD発症のハイリスクであると報告されている.そこで,妊娠マウスに40%の摂餌カロリー制限を行う「胎生期低栄養マウスモデル」を作成した.産生仔に高脂肪餌を給餌すると肝臓の脂肪蓄積が増悪したが,興味深いことに二次胆汁酸tauroursodeoxycholic acid(TUDCA)の経口投与により劇的に改善を認めた.マイクロアレイ解析よりcell death-inducing DNA fragmentation factor alpha-like effector a/c(Cidea/c)遺伝子に注目し解析を進めたところ,胎生期の低栄養によりCidea/c周辺のヒストン修飾のダイナミックな可塑性が肝脂肪変性の増悪と改善に関与している可能性が明らかとなった.
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