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【スマホで読める実験医学】DOHaD理論の拡大:胎生期低栄養によるtesticular dysgenesis syndrome(TDS,精巣異形成症候群)
550円
DOHaD研究における対象疾患は,いわゆる“生活習慣病”から,さまざまな分野に広がっている.しかし,男性生殖器系疾患に関してはいまだデータが乏しい.一方,DOHaD理論とオーバーラップする概念であるtesticular dysgenesis syndrome(TDS,精巣形成不全症候群)仮説「胎生期の環境変動は,尿道下裂や停留精巣・精子数減少・妊孕性(にんようせい)低下といった一連の男性生殖器系疾患の発症に関与する」が提唱されている.本稿では,われわれが進めている「胎生期低栄養環境によるTDS発症に関する研究」について,これまで明らかになってきたことを概説し,今後の研究の展開について紹介する.
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