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血液脳関門

けつえきのうかんもん

脳実質組織とそこに酸素と栄養を供給する血管との間には,BBBとよばれるバリアーが存在する.BBBは解剖学的には,脳毛細血管内皮細胞,アストロサイトおよびペリサイトの3種類の細胞が機能的に一体となって構築している.BBBの存在により脳組織を外因物質から保護している.多くのトランスポーターによって,栄養素(グルコース,アミノ酸など)は選択的に血液脳関門を透過する.一方で水溶性の高い物質あるいはタンパク質などの大きな分子はこの関門を透過し難く,核酸自体は通過しないことがよく知られている.脳内に薬剤を送達させるには,この関門の透過性が重要なファクターである.(実験医学増刊3917より)

核酸医薬 本領を発揮する創薬モダリティ

新たな作用機序を生む核酸のサイエンスから、新薬・ワクチン承認をもたらした核酸修飾・DDS技術、難治性疾患治療への挑戦まで

横田隆徳/編

血液と脳の組織液との物質交換を制御する機構である.脳の微小血管に局在し,血管内皮細胞同士の強固な結合(タイトジャンクション),周皮細胞やアストロサイトによる裏打ち,基底膜による被覆などにより構成される.(実験医学増刊3912より)

がん微小環境に1細胞レベルで挑む

技術革新で見えてきた腫瘍内の細胞と免疫応答の多様性、がん悪性化・治療抵抗性の鍵

藤田直也/編

解説は発行当時の掲載内容に基づくものです

本コンテンツは,2018年まで更新されていた同名コンテンツを元に,新規追加・再編集したものです