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インビトロ尿細管モデルとしてのorgan-on-a-chipの現状と展望

Organ-on-a-chip based-on microfluidics for a physiological in vitro tubule model
木村啓志
Hiroshi Kimura:Micro/Nano Technology Center, Tokai University(東海大学マイクロ・ナノ研究開発センター)
10.18958/7013-00001-0000124-00

腎臓は他の臓器と比較して構造や機能が複雑ゆえに,医学・創薬研究に資する有効なインビトロモデルがなく,腎臓機能評価の多くはもっぱら動物実験によって実施されている.これに対して,マイクロ流体デバイス技術を基盤として生理的な培養環境を再現することのできるorgan-on-a-chipをはじめとする生体模倣システム(microphysiological systems,MPS)を腎臓のインビトロモデルに応用する試みが進められている.本稿では腎臓のなかでも尿細管のインビトロモデルとして研究が進められているorgan-on-a-chipについて概説するとともに,organ-on-a-chipの実用化に向けた取り組みについても紹介する.

organ-on-a-chip,microphysiological system(MPS),腎臓,尿細管

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