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連鎖解析

れんさかいせき

連鎖解析は染色体上の複数の座位の関係を家系データから調べる遺伝統計学的手法である.世代を超えて,複数の座位のアレル(同じ座位の異なったゲノム配列)がどのように伝わったかを家系図,遺伝型,表現型のデータにより解析し,座位間の関係を推定する.別の染色体上の2座位にあるアレルはメンデルの独立の法則に従って伝わるが,同じ染色体上の2座位にあるアレルは近いほど一緒に伝わる性質がある(これを連鎖という)ことを利用する.(実験医学増刊417より)

ポストGWAS時代の遺伝統計学

オミクス解析と機械学習でヒト疾患を俯瞰する

岡田随象/編

患や形質の原因となる遺伝子の,染色体上の遺伝子座を同定する手法.遺伝マーカーを用いて,疾患と連鎖して遺伝するものを探索することで行われる.(実験医学2020年8月号より)

ロングリードシークエンスによるリピート病概念の拡大実験医学2020年8月号

DNAマーカーが原因バリアントと遺伝的に連鎖しているかどうかの検定を行う遺伝統計学的解析手法.連鎖しているということはそれらが近傍に位置することを示唆するため,連鎖しているDNAマーカーを発見できたなら,その近傍に原因バリアントがあるはず,と考えるもので,実際にハンチントン病や家族性乳がんの原因バリアント解明に結びついた.単一遺伝子疾患のように,バリアントの遺伝的効果が非常に強いときに有効であることが知られている.(実験医学2020年3月号より)

GWASで複雑形質を解くぞ!

多因子疾患・形質のバイオロジーに挑む次世代のゲノム医科学

鎌谷洋一郎/企画

解説は発行当時の掲載内容に基づくものです

本コンテンツは,2018年まで更新されていた同名コンテンツを元に,新規追加・再編集したものです