Vol.5 不定詞・動名詞・現在分詞の使い分けをマスターしよう!
No.3 現在分詞/動名詞とto不定詞はどう使い分ける?
以下の動名詞/現在分詞とto不定詞のどちらが適当か分かるだろうか?
mice to lack | mice lacking | (例文38) |
ability to reproduce | ability reproducing | (例文32) |
Our aim was to determine | Our aim was determining | (例文30:関連例文) |
To determine ~ requires | Determining ~ requires | (例文29) |
model for to elucidate | model for elucidating | (例文37) |
正解はそれぞれの例文を見ていただければすぐに分かる.1番目と2番目の問題は,現在分詞とto不定詞の違いをよく示している.現在分詞は過去のこと,to不定詞は未来のことを意味する.ここでも,miceが何かを欠くようになったのは,この研究の時点より以前のことである.なお,lackingは名詞を後から修飾する形容詞句を導く語なので,動名詞ではなく現在分詞である.一方,abilityはこれから行うことができる能力について述べているので,to不定詞を用いることが納得できる.3番目の問題についても同様のことが言えるだろう.
4番目の問題のTo determine ~は,目的の副詞句(~するために)を作るために用いられることが多く,主語になることはほとんどない.一方,Determining で始まる動名詞句は,主語として用いられる.ここでは,requiresの主語となる名詞句が必要なので動名詞を用いるのがよいということになる.
最後のfor elucidatingとfor to elucidateは考えるまでもない.前置詞句の中身は名詞でなければならないx.たとえ名詞的用法であっても不定詞を使うことはできないが,動名詞を使うことはできるのだ.
<ここがポイント>
- 形容詞的用法の場合,現在分詞は過去のことを意味し,不定詞は未来のことを意味するということを考えて使い分けよう.
- よく見られるto不定詞,動名詞,現在分詞の用途は,表5-1のようになる.
to不定詞 | 動名詞 | 現在分詞 | |
名詞的用法 | 補語/目的語 | 主語/句の要素 | - |
形容詞的用法 | 形容詞句 | - | 形容詞句 |
副詞的用法 | 目的の副詞句 | - | 分詞構文 |
表5-1. 不定詞,動名詞,不定詞の主な用途
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