実験医学2022年5月号 インタビュー・座談会

6人の若手PIが本音でサイエンスを語る [座談会前編]自分だけの突き抜けた研究をはじめよう!〜連合学習,Wild Immunology…ヒトの複雑性をどのように解き明かすのか

川上英良,清光智美,杉村 薫,武部貴則,冨樫庸介,茂呂和世
 座談会

6人の若手PIが
本音でサイエンスを語る

前編

自分だけの
突き抜けた研究をはじめよう
!
連合学習,Wild Immunology …
ヒトの複雑性をどのように解き明かすのか

参加者
(敬称略・
五十音順)

川上英良(千葉大学 / 理化学研究所) 武部貴則(シンシナティ小児病院 / 東京医科歯科大学 / 横浜市立大学 /T-CiRA)
清光智美(沖縄科学技術大学院大学) 冨樫庸介(岡山大学)
杉村 薫(東京大学)
茂呂和世(大阪大学 / 理化学研究所)

◆ 座談会をはじめるにあたって ◆
近年 ,生命科学の研究は分子から個体 ,特にヒトにおける生命現象や疾患の理解へと
広がり ,ゴールとしての疾患治療や予防に向けた研究も活発になってきました .また ,
データサイエンスや計測機器等の新しいテクノロジーは研究の方法論を変え ,新型コロ
ナ感染症の世界的な蔓延は ,研究やコミュニケーションのスタイルの変化を加速させて
います.
それでは ,これからサイエンスを志す研究者は ,医学・生命科学にいかに取り組んで
いけばよいのでしょうか? また ,研究者個人あるいは日本のサイエンスが成果を挙げ ,
世界の中でリーダーシップを発揮していくために何が必要となるのでしょうか?
そこで今回,2022 年 1 月号より小誌「編集サポーター」に就任いただいた6名の先生
方をお招きし座談会を開催しました .明確な1つのロールモデルを定めることは困難で
すが ,各分野の最前線で挑み続けている編集サポーターの先生方それぞれのご経験を元
に議論いただくなかから,その糸口を見出すことができればと考えています.本記事が,
特に大学院生や若い研究者の道標となり ,研究とキャリアの発展に少しでも寄与するこ
とができれば幸いです.
本号では座談会前編として ,医学・生命科学研究の方向性や研究者のスキルの話題に
ついてお届けします.

(実験医学編集部)

〔座談会収録日:2022 年 3 月 10 日(川上先生,清光先生,武部先生)・11 日(杉村先生,冨樫先生,茂呂先
生)
.2 回に分けて行った座談会を 1 つの記事として編集しました〕

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実験医学 Vol. 40 No. 8(5 月号)2022
続きは本誌にて御覧ください.
この記事の掲載号

実験医学2022年5月号
腎疾患の分子標的を探れ

南学正臣/企画