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【スマホで読める実験医学】多能性がん免疫効果を発揮する細胞治療：血管正常化との考察を含めて
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多能性がん免疫効果を発揮する細胞治療：血管正常化との考察を含めて
Novel cancer cell therapy with multifunctional antitumor immune response
Kanako Shimizu1）/Satoru Yamasaki1）/Shin-ichiro Fujii1）2）：Laboratory for Immunotherapy, RIKEN Center for Integrative Medical Sciences（IMS）1）/RIKEN Program for Drug Discovery and Medical Technology Platforms（DMP）2）（理化学研究所生命統合医科学研究センター免疫細胞治療研究チーム1）/理化学研究所創薬・医療技術基盤プログラム2））
10.18958/6457-00001-0001166-00
抗腫瘍免疫において自然免疫と獲得免疫における主要なエフェクター細胞は，おのおのNK細胞，CD8＋細胞傷害性T細胞（CTL）である．従来がんワクチン療法はCTLを誘導，増幅させる目的で進められてきたが，CTLが腫瘍局所へ遊走し，浸潤しない場合，抗腫瘍効果は限定される．われわれは，この問題点を克服し，両者の免疫系を同時に誘導する細胞ワクチン基盤システムとして，“人工アジュバントベクター細胞（エーベック）”を考案し，開発研究を進めている．本稿では，人工アジュバントベクター細胞の抗腫瘍メカニズムについて概説するとともに，腫瘍微小環境における免疫細胞と血管の関係について最近の知見を紹介する．
樹状細胞，自然免疫，獲得免疫，抗腫瘍免疫，腫瘍血管，腫瘍微小環境，エーベック
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