スマホで読める実験医学
550円

核内輸送受容体の知られざる働き:液―液相分離の抑制

Another role of nuclear import receptors in phase separation
Yoshizawa T, et al:Cell, 173:693-705, 2018
吉澤拓也
Takuya Yoshizawa1)2):Department of Pharmacology, University of Texas Southwestern Medical Center 1)/College of Life Sciences, Ritsumeikan University2)(テキサス大学サウスウエスタンメディカルセンター薬学系研究科1)/立命館大学生命科学部2)
10.18958/6191-00003-0001580-00

細胞質で翻訳された核内タンパク質は,核内外をシャトルする核輸送受容体の積み荷となって核内へと運搬される.これまで,核内輸送受容体は核内タンパク質を核内へと運ぶ役割のみが知られてきた.本研究では,核輸送受容体が積み荷となるタンパク質と幅広い領域にわたってダイナミックに相互作用し,液―液相分離を抑制する分子シャペロンとしての機能をもつことを明らかにした.

この記事は有料記事です

(残り約5,200文字)

  • 【スマホで読める実験医学】核内輸送受容体の知られざる働き:液―液相分離の抑制
    550円

関連書籍

実験医学 2018年9月号

疾患を制御するマクロファージの多様性

マクロファージを狙う治療戦略の序章

  • 佐藤 荘/企画
  • 定価:2,200円(本体2,000円+税)