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【スマホで読める実験医学】マクロファージの活性制御を介した腸管恒常性維持機構
550円
近年,各組織に局在するマクロファージが,病原体の排除だけではなく,定常状態の組織の恒常性維持に機能することが明らかとなった.マウスおよびヒト腸管組織において,マクロファージの分化機構と多様な免疫応答制御機構の解明が進み,腸管マクロファージによる免疫寛容誘導の破綻がクローン病や潰瘍性大腸炎といった炎症性腸疾患(IBD)の発症および病態に深く関与することが明らかになりつつある.今後,マクロファージによる腸管恒常性維持機構のさらなる解明が,IBDの新規治療法確立につながることが期待される.
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