スマホで読める実験医学
550円

マルチモーダルでマルチモダリティな創薬を支援する情報技術

Computing to enhance multimodal and multimodality drug discovery
大上雅史
Masahito Ohue:東京科学大学情報理工学院
10.18958/7641-00001-0001766-00

さまざまな分子の種類(モダリティ)を扱うための情報科学技術の発展が進んでいる.素朴なデータモデリングから深層学習,言語モデル・基盤モデル学習に至るまで,実にさまざまなテクニックがさまざまなタスクに対して適用されてきた.本稿では,低分子化合物,ペプチド,抗体などのモダリティに対する最近の予測・デザイン技術を紹介する.マルチモーダルデータの取得が進んでいる医薬品開発のなかで,これら複数のモダリティを包括的に扱う「マルチモダリティ」な創薬のために,情報技術がどのように活用できそうかを考えるヒントになれば幸いである.

モダリティ,インシリコ創薬,言語モデル,AlphaFold

この記事は有料記事です

(残り約9,500文字)

  • 【スマホで読める実験医学】マルチモーダルでマルチモダリティな創薬を支援する情報技術
    550円