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エピジェネティッククロックの発展と今後の展望

Development and future prospect of epigenetic clock
仲木 竜
Ryo Nakaki:Rhelixa Inc 1)/Isotope Science Center, The university of Tokyo 2)(株式会社Rhelixa1)/東京大学アイソトープ総合センター2)
10.18958/7239-00001-0000454-00

誕生してからの時間経過で規定される「chronological age(=暦年齢)」は,個人間での差異はなく,同じ日に誕生すれば同じ暦年齢となる.しかし,同じ暦年齢の人間が皆同様の老化を呈するわけではないのは,経験上明らかである.ある人は年齢に比して若く見えることもあるし,その逆もある.数学的モデルであるエピジェネティッククロックで算出される「エピジェネティック年齢」が「biological age(=生物学的年齢)」をよく表し,暦年齢よりも実際の老化の指標となる可能性を探求し,今日までに多くの研究がなされている.本稿では,エピジェネティッククロックの成り立ちと現状・課題について解説を行い,最後に今後の活用における展望について考察を行う.

DNAメチル化,エピジェネティッククロック,Steve Horvath,Horvathクロック

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