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全能性パイオニア転写因子Nr5a2による胚性ゲノムの活性化

Zygotic genome activation by the totipotency pioneer factor Nr5a2
Gassler J, et al:Science, 378:1305-1315, 2022
小林 航,橘 菊江
Wataru Kobayashi/Kikuë Tachibana:Max Planck Institute of Biochemistry(マックス・プランク生化学研究所)
10.18958/7281-00003-0000488-00

胚性ゲノムの活性化とよばれる受精後初期の遺伝子発現は,胚発生の進行および細胞の分化全能性の獲得に必須の生命現象である.しかし,哺乳類における胚性ゲノムの活性化因子とその分子機構はわかっていなかった.われわれは,核内受容体ファミリーの一つであるNr5a2がパイオニア転写因子として機能し,マウスにおける胚性ゲノムの活性化を引き起こすことを明らかにした.

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