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【スマホで読める実験医学】細菌叢と相互作用し免疫臓器として働く胃の役割
550円
「胃」は粘膜臓器の1つであるにもかかわらず,その強い酸性条件により主な機能は食物の消化,貯蔵と殺菌であるという認識が先行し,免疫応答についてはあまり注目されてこなかった.近年われわれは,ピロリ菌などの病原性細菌の感染時に胃では2型自然リンパ球が誘導され,サイトカインを介した特異的なIgA産生を誘導することで胃の恒常性を維持していることを明らかにした.本稿では,胃にも共生細菌が定着し特異的な免疫応答を誘導しているというわれわれの最近の知見とともに,細菌が関与する免疫臓器として働く胃の役割について,これまでの胃の細菌叢についての報告を踏まえて概説する.
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