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大学院・ポストバック留学に挑戦する

五十嵐 啓(カリフォルニア大学アーバイン校医学部 神経科学・解剖学科/Twitter:@kei_m_igarashi),安田涼平(マックスプランクフロリダ神経科学研究所) 
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2020年に始まったコロナ禍より3年,日本からの海外留学者数は大きく減少してしまいました.日本を離れて海外に留学することを,そもそもリスクと捉えている方も少なくないかもしれません.しかし,幅広い見識と人的ネットワークが求められる研究者にとって,海外経験を積むことはじつはメリットの方がはるかに大きいのです(連載第1回の座談会記事を参照).特に,伸びしろの多い大学院生のうちから海外留学をすることは,あなたの可能性を飛躍的に高めてくれます.博士号(PhD)取得を目指した大学院留学への挑戦には準備が必要ですが(図1),十分な対策を取れば,皆さんも大学院のうちから世界レベルの環境に身を置いて自らを鍛錬することができるのです.今回は米国教員の五十嵐と安田が,大学院留学に焦点を当て,その内情と対策を議論します.

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  • 【スマホで読める実験医学】大学院・ポストバック留学に挑戦する
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