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【スマホで読める実験医学】自動植物フェノタイピングシステムRIPPSの開発
550円
「動く生き物」である動物と異なり,「植えられた場所で生きる物」である植物は,移動の自由をもたないため,根を下ろした場所で生き延びるためにさまざまな環境適応能力を獲得してきた.この適応メカニズムを理解するには,植物をとり巻く環境要因を一つひとつ解きほぐし,表現型の変化の過程を詳細に解析していく必要がある.24時間体制で,植物の一挙手一投足を,余すことなく解析したい.そのためには,自動化された育成観察システムが必要不可欠である.本稿では,ウェット研究者であるわれわれが共同研究によって開発した全自動植物表現型解析システムRIPPS(RIKEN Integrated Plant Phenotyping System)について,その設計から運用に至るまでを,紆余曲折の過程を含めて紹介する.
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