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減数分裂後精子形成期における父性エピゲノムの確立

Establishment of the paternal epigenome during spermiogenesis
岡田由紀
Yuki Okada:Institute for Quantitative Biosciences, The University of Tokyo(東京大学定量生命科学研究所)
10.18958/6757-00001-0000707-00

哺乳類の雄性生殖細胞は減数分裂の後,精子細胞とよばれる一倍体細胞期を経て最終的に精子へと分化する.この分化の過程では,ヒストンバリアントの組み込み,ヒストン修飾,ヒストン-プロタミン置換などさまざまなエピジェネティックイベントが経時的に秩序立って起こることによって,劇的なクロマチンの変化が支えられている.特に過去10年においては,NGS(次世代シークエンス解析)をはじめとするハイスループット解析が,ゲノムワイドレベルの精子クロマチン構造の理解に貢献してきた.

NGS,ヒストンバリアント,ヒストン修飾,精子クロマチン凝縮,精子残存ヒストン

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