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配偶子形成におけるヒストン修飾:de novo DNAメチル化クロストーク

Crosstalk between histone modifications and de novo DNA methylation in gametogenesis
白根健次郎
Kenjiro Shirane:Department of Stem Cell Biology and Medicine, Graduate School of Medical Sciences, Kyushu University(九州大学大学院医学研究院ヒトゲノム幹細胞医学)
10.18958/6757-00001-0000710-00

体細胞で確立されたDNAメチル化は生殖細胞の形成・分化過程において,ゲノムワイドにいったん消去される.その後,オスとメスでは,それぞれ異なる発生時期にde novoにDNAメチル化が導入されるが,卵子と精子のメチル化は,量,ゲノムの分布ともに大きく異なる.では,このようなメチル化の違いはどのようにして生み出されるのか,またその意義は一体何であろうか.本稿ではヒストン修飾(主にH3K36メチル化)とDNAメチル化のクロストークに焦点を当て,マウスの卵子と精子それぞれに特有のDNAメチル化パターンが形成されるメカニズムについて,われわれの最近の研究を含めて紹介したい.

DNAメチル化,H3K36me2,H3K36me3,SETD2,NSD1

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