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【スマホで読める実験医学】配偶子形成を経ない体細胞クローンの解析から見えてくる経世代エピゲノムの重要性
550円
哺乳類体細胞核を卵子に移植することで元の体細胞と同じゲノム情報をもつクローン胚をつくることができるが,その大半は発生途上で停止し,胎盤にも異常が生じる.これは,正常な受精では配偶子型エピゲノムが世代を越えて胚へと伝達されるのに対し,クローン胚では体細胞型のエピゲノムを受け継ぐことが原因と考えられてきた.最近のトランスクリプトーム・エピゲノム研究から,特にヒストン修飾の伝達異常がクローンでみられる表現型の大きな原因であることが明らかになってきた.本稿では配偶子形成を経ないクローン胚の解析から見えてきた経世代エピゲノムの重要性を概説する.
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