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脊髄後角局所神経回路の侵害受容信号プロセシング機構

Mechanisms of nociceptive signal processing by the local circuitry in spinal dorsal horn
八坂敏一
Toshiharu Yasaka:Department of Immunology, Field of Infection and Immunity, Graduate School of Medical and Dental Sciences, Kagoshima University(鹿児島大学大学院医歯学総合研究科感染防御学講座免疫学分野)
10.18958/6535-00001-0000870-00

皮膚などで感知されたさまざまな感覚情報は一次求心性神経により脊髄後角へ入力し,直接・間接に脳への出力細胞である投射ニューロンへと情報を伝える.この過程は従来考えられてきたよりもはるかに複雑であることがわかり,異なるモダリティー情報間クロストークの様式もしだいに解明されてきた.その本体を担うのが多種多様なインターニューロンであり,近年の遺伝学的手法により,特定のサブセットの機能もしだいに明らかとなってきた.本稿では,これらの脊髄後角インターニューロンにより構築されるプロセシング機構について紹介し,その問題点や創薬・臨床応用の可能性について考察する.

脊髄後角,インターニューロン,局所神経回路

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