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マウス肝臓における肥満特異的な代謝制御トランスオミクスネットワーク構築

Obese-specific trans-omic network for metabolism in mouse liver
小鍛治俊也,幡野 敦,柚木克之,黒田真也
Toshiya Kokaji1)/Atsushi Hatano2)/Katsuyuki Yugi3)4)/Shinya Kuroda1)5)6):Department of Biological Sciences, Graduate School of Science, University of Tokyo1)/Department of Omics and Systems Biology, Graduate School of Medical and Dental Sciences, Niigata University2)/YCI Laboratory for Trans-Omics, Young Chief Investigator Program, RIKEN Center for Integrative Medical Science3)/Institute for Advanced Biosciences, Keio University4)/Department of Computational Biology and Medical Sciences, Graduate School of Frontier Sciences, University of Tokyo5)/JST CREST6)(東京大学大学院理学系研究科生物科学専攻1)/新潟大学大学院医歯学総合研究科オミクス生物学分野2)/理化学研究所生命医科学研究センタートランスオミクス研究YCIラボ3)/慶應義塾大学先端生命科学研究所4)/東京大学大学院新領域創成科学研究科メディカル情報生命専攻5)/JST CREST6)
10.18958/6569-00001-0000910-00

代謝は膨大な分子からなる制御ネットワークにより恒常的に制御されており,肥満における代謝不全は複数の環境因子・遺伝因子がいくつかの代謝制御経路を阻害することで起きる.近年,オミクス解析で得られた大規模な分子群からネットワークを構築するトランスオミクス解析が,肥満における代謝不全メカニズム解析に適用されるようになりつつある.本稿では,肥満の単層オミクス研究とトランスオミクスの解析基盤を概説したのち,われわれが行っている肥満マウスの肝臓を用いた代謝トランスオミクス解析を紹介する.

メタボローム,トランスクリプトーム,経口糖負荷,ネットワーク縮約

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