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【スマホで読める実験医学】腸内細菌叢とがん発生の分子メカニズム
550円
近年,「コリバクチン」とよばれる遺伝子損傷性毒素を産生する菌が腸内細菌叢のなかに存在することがわかってきた.コリバクチンはDNAを損傷する比較的小分子の有機化合物である.炎症モデルマウスにコリバクチン産生菌を感染させると大腸発がんが惹起されることや,大腸がん患者の腸内細菌叢には高頻度にコリバクチン産生菌が検出されることなどから,コリバクチン産生菌は新たな大腸発がん因子として注目されている.本稿では,解明が進みつつある「コリバクチン」の遺伝毒性発現メカニズムを概説する.
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