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マウス卵母細胞運命決定機構の解明

ZGLP1 is a determinant for the oogenic fate in mice
Nagaoka SI, et al:Science, 367:doi:10.1126/science.aaw4115, 2020
長岡 創,栗本一基,斎藤通紀
So I Nagaoka1)/Kazuki Kurimoto1)/Mitinori Saitou2)〜4):Department of Embryology,Nara Medical University1)/Institute for the Advanced Study of Human Biology, Kyoto University2)/Department of Anatomy and Cell Biology,Graduate School of Medicine, Kyoto University3)/Center for iPS Cell Research and Application,Kyoto University4)(奈良県立医科大学医学部1)/京都大学高等研究院ヒト生物学高等研究拠点2)/京都大学大学院医学研究科3)/京都大学iPS細胞研究所4)
10.18958/6619-00003-0000948-00

次世代個体の発生を担保する卵の形成は独特の分化過程を有するが,その機構には未解明の点が多い.われわれは多能性幹細胞を起点とした生殖細胞の試験管内誘導系を活用して,転写因子ZGLP1がマウスの卵母細胞運命決定において中心的な役割を担い,レチノイン酸シグナルと協調して卵形成プログラムを始動する分子機構を明らかにした.

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