実験医学 1988年3月号 Vol.6 No.3

トランスジェニックマウスー現状と将来の展望

今号の特集は「トランスジェニックマウス—現状と将来の展望」と題し，トランスジェニックマウスを用いた研究の，新しい展開にスポットを当てて特集いたしました．現在，いろいろな分野で研究が進んでいるため，それだけ力のこもった論文がそろいました．ご企画は，山村研一先生にお願いいたしました．

特集

トランスジェニックマウス―現状と将来への展望

企画／山村研一

トランスジェニックマウスをこえる技術はありえるか【山村研一】

遺伝病のモデルマウス作製の試み【岩永知久／山村研一】

造血系細胞における遺伝子発現の制御【東條英昭／服巻保幸／荻田善一】

ヒ卜IL-2レセプター（p55）トランスジェニックマウス【西　美幸／石田靖雅／本庶　佑】

リンパ球細胞表面抗原遺伝子の発現制御機構およびその機能の解析【浜島紀之／小幡裕一／高橋利忠】

トランスジェニックマウスによる神経機能の解析【高橋直樹】

胚性未分化細胞を介してマウス胚に導入されたδ―クリスタリン遺伝子の組織特異的発現【高橋淑子】

発生遺伝子の探索【山村研一】

トランスジェニックマウスの研究を支える周辺技術【横山峯介／勝木元也／野村達次】

CURRENT TOPICS

Large granular Iymphocyte（大型顆粒リンパ球）と第2のIL-2レセプター【通常　満】

パピローマウイルスをめぐる最近の話題【安本　茂】

ヒ卜腫瘍抗原と同定されたガングリオシドGD3とGD2【田井　直】

初代培養系における神経細胞の発達過程【大熊誠太郎／栗山欣弥】

脂質によるマクロファージの増殖の誘導【油井　聡】

グルココルチコイド受容体とその異常症【飯田さよみ】

疾病研究の最前線５

Duchenne型筋ジストロフィー症解明への分子生物学的アプローチ【野々村禎昭】

バイオテクノロジー実験講座第Ⅱ部　モノクローナル抗体の作製とその応用技術

モノクローナル抗体によるcDNAクローニング【柏村信一郎／阪口薫雄】

エイズ研究速報！

疎外から公開の場へ―第1回エイズ研究会より【服部俊夫】

海外研究所紹介１４

カロリンスカ研究所―人間尊重のヴァイキング研究所【山岡國士】

学会・研究会レポート

インターロイキン―1の多様性に関する最近の話題―モノカインとサイトカインの国際会議に出席して【山崎達美】

Q&A

アイソトープを用いないin situハイブリダイゼーション【吉田廸弘】

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