実験医学 1993年10月号 Vol.11 No.16

癌の転移と細胞接着分子

浜口道成／企画

1993年09月20日発行
B5判
106ページ
ISBN 100-0-1993-1000-0

1,650円（本体1,500円＋税）
在庫：なし

医療技術の進展とともに，不治の病といわれる病気は急速に減りつつあります．しかし，未だ癌は死に直結する病とみなされており，現在に至るまで確実な治療法は確立されていません．癌の治療を難しくしている原因として，癌細胞の浸潤・転移が挙げられます．今号ではその浸潤・転移にかかわる癌細胞の細胞接着能の変化をクローズアップし，名古屋大学医学部の浜口道成先生に企画をお願いしました．

特集

癌の転移と細胞接着分子

企画／浜口道成

癌転移の分子基盤を求めて【浜口道成】

細胞骨格と癌転移【谷口俊一郎】

src癌化細胞におけるチロシンリン酸化と細胞接着【浜口道成】

ギャップ結合細胞間コミュニケーションと発癌過程【山崎　洋】

細胞−基質間の接着と癌転移−インテグリンをめぐって【小原政信】

接着分子構造をもつ癌抑制遺伝子DDC【石丸悟正／横田　淳】

セレクチンと癌転移【神奈木玲児／野吾和宏／沢田三起子】

肺転移を制御する接着分子CD44【力石秀実／小笠原康悦／熊谷勝男】

トピックス

CURRENT TOPICS

ErbB-2活性化因子の発見【松田　覚／山本　雅】

X染色体の不活性化を制御するXIST遺伝子【高木信夫】

YAC DNAを用いたマウスゲノムへの遺伝子導入【吉野正康／城石俊彦】

細胞質ダイニンの分子生物学【三上　敦】

筋萎縮性側索硬化症とフリーラジカル−家族性ALSの遺伝学【後藤　順】

連載

クローズアップ実験法

転写因子の抗体を用いたターゲッ卜遺伝子のクローン化【高橋直樹／友常大八郎】

Macintoshソフト実践マニュアル

漢字Talk7への招待【法橋尚宏】

注目されるシグナル伝達因子＜核内因子ハイライト＞

多くの癌遺伝子産物や転写因子をリン酸化するカゼインキナーゼⅡ【中条茂男／中谷一泰】

RB類縁蛋白質p107【田矢洋一】

p53と結合する転写因子（癌遺伝子）mdm2【瀧本將人】

REPORT

教授室のドアはいつもオープン【宮園浩平】

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【本書名】実験医学：癌の転移と細胞接着分子
【出版社名】羊土社

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