客観的データに基づく論文の書き方がわかる!論文を12のパート(Move)に分け,定型表現とストーリー展開のコツを解説.執筆を楽にする論文の「型」とトップジャーナルレベルの優れた英語表現が身につく!
目次
Part1 基礎編 Moveの概略:論文の「型」
1 生命科学英語論文のMoveとその特徴
1 IMRaD型とIRDaM型
2 IntroductionのMoveとその特徴
3 ResultsのMoveとその特徴
4 DiscussionのMoveとその特徴
5 Materials & MethodsのMoveとその特徴
2 Moveとパラグラフの関係
1 IntroductionのMoveとパラグラフ構成
2 ResultsのMoveとパラグラフ構成
3 DiscussionのMoveとパラグラフ構成
3 IntroductionのMoveキーワードとキーフレーズ
1 頻出単語とMoveキーワードの比較
2 IntroductionのMoveキーワード
3 I Move-1のMoveキーワードとキーフレーズの特徴
4 I Move-2のMoveキーワードとキーフレーズの特徴
5 I Move-3のMoveキーワードとキーフレーズの特徴
4 ResultsのMoveキーワードとキーフレーズ
1 ResultsのMoveキーワード
2 R Move-1のMoveキーワードとキーフレーズの特徴
3 R Move-2のMoveキーワードとキーフレーズの特徴
4 R Move-3のMoveキーワードとキーフレーズの特徴
5 DiscussionのMoveキーワードとキーフレーズ
1 DiscussionのMoveキーワード
2 D Move-1のMoveキーワードとキーフレーズの特徴
3 D Move-2のMoveキーワードとキーフレーズの特徴
4 D Move-3のMoveキーワードとキーフレーズの特徴
6 Materials & MethodsのMoveキーワードとキーフレーズ
1 Materials & MethodsのMoveキーワード
2 M Move-1のMoveキーワードとキーフレーズの特徴
3 M Move-2のMoveキーワードとキーフレーズの特徴
4 M Move-3のMoveキーワードとキーフレーズの特徴
Part2 本編 英語定型表現集
IntroductionにおけるMove/Step別の頻出定型表現
I Move-1:研究対象の紹介
Step 1 研究対象の背景情報(定義・重要性・特徴)
1)研究対象を定義する表現
2)研究対象の重要性や重篤性を強調する表現
3)研究対象の特徴を説明する表現
Step 2 研究対象に関する課題の提示
1)未解明の課題を提示する表現
2)課題解決の必要性を訴える表現
I Move-2:先行研究と問題提起
Step 1 重要な先行研究の紹介(着眼点の提示)
1)対象の特徴を説明する表現
2)先行研究を紹介する表現
3)最近の重要な先行研究を紹介する表現(着眼点の提示表現)
4)先行研究の示唆を示す表現
Step 2 解くべき問題の提示
1)問題点を提示する表現1(解明されていないことを述べる)
2)問題点を提示する表現2(疑問点を述べる)
3)対象の可能性を示す表現
I Move-3:本研究の紹介
Step 1 本研究の概略
1)I Move-3冒頭のSignpost 1 (Here, we ~)
2)I Move-3冒頭のSignpost 2 (To Ⓥ …, we ~)
3)主な結果を述べる表現 (we show that ~)
4)主な検討内容を述べる表現 (we investigated ~)
5)主な実験方法を述べる表現 (we used ~)
Step 2 本研究で得られた知見のまとめと展望
1)得られた知見の解釈・まとめ・結論を示す表現
2)展望を述べる表現
ResultsにおけるMove/Step別の頻出定型表現
R Move-1:実施した実験の説明
Step 1 背景情報と先行研究
1)対象の性質を説明する表現
2)先行研究を紹介する表現
Step 2 実験を実施した根拠や仮説
1)根拠(理由)に基づいていることを示す表現1(Because ~,we …)
2)根拠(理由)に基づいていることを示す表現2(動詞+us to do)
3)根拠(理由)に基づいていることを示す表現3(therefore)
4)実験の前提となる仮説を示す表現
Step 3 実験を実施した目的(to不定詞)
1)文頭のto不定詞1:whether/if/how節を目的語とする表現
2)文頭のto不定詞2:評価を行うための表現
3)文頭のto不定詞3:知識を広げる意味の表現
4)文頭のto不定詞4:仮説や疑問の検証を目的とする表現
5)文頭のto不定詞5:確認を行うときの表現
6)文頭のto不定詞6:具体的な実験内容や方法を示す表現
7)実験目的を示すための文頭の副詞句の表現
8)意図を示す表現(~しようとした)
Step 4 実験の実施(行ったこと)
1)検討した内容を示す表現1(We ~ whether/if節;われわれは…かどうかを~した)
2)検討した内容を示す表現2(We ~ the …;われわれは…を~した)
3)実施した実験について述べる表現1(能動態表現)
4)実施した実験について述べる表現2(受動態表現)
5)列挙・追加を示す表現
6)文頭のto不定詞で目的を示した後に行ったことを述べる表現(To ~,we …;~するために,われわれは…した)
R Move-2:実験結果の提示
Step 1 (注目すべき)発見の提示
1)注目すべき発見を述べる表現
2)結果が得られたことを示す表現
〔受動態:~が観察された(was observed)など〕
3)確認したことを示す表現
4)図表の提示表現
Step 2 量的(質的)変化の提示
1)変化を述べる表現1(われわれが,~をみつけた:we observed/found ~)
2)変化を述べる表現2〔実験(結果)が,~を明らかにした:showed/revealed ~〕
3)変化を述べる表現3(対象が,~を示した:exhibited/displayed/showed ~)
4)変化を述べる表現4(~を引き起こした)
5)変化を述べる表現5(受動態)
6)変化を述べる表現6(there was ~)
7)有意な変化を論じる表現(significantly)
8)完全な抑止を示す表現(completely)
Step 3 結果の比較
1)比較級とthanを使う表現
2)comparedを使う比較表現
3)一致を示す表現
4)関連性を述べる表現
Step 4 変化がなかったことの提示(否定の表現)
1)副詞を用いる否定表現(not)
2)形容詞を用いる否定表現(no)
3)変化がなかったことを示す表現(remained)
Step 5 情報の追加や対比
1)文頭のつなぎ表現
2)文中でalsoを用いる表現
3)対比表現
R Move-3:結果についてのコメント
Step 1 結果の解釈
1)結果の解釈を述べる表現1(文で示す場合)
2)結果の解釈を述べる表現2(現在分詞構文やwhichを使う場合)
3)可能性や必要性を述べる表現
4)性質や様式を述べる表現
Step 2 結果の一致
1)仮説や先行研究と一致していることを示す表現
Step 3 結果のまとめと結論
1)結果全体を解釈する表現(まとめ)
2)結論を述べるときの表現
3)対象の重要性や必要性を述べる表現
DiscussionにおけるMove/Step別の頻出定型表現
D Move-1:本研究の概略
Step 1 背景情報の再提示
1)背景情報や問題を再提示する表現
Step 2 本研究の成果の概略
1)本研究で明らかにした知見の概略を示す表現
Step 3 本研究の結論と意義
1)本研究の結論や意義を示す表現
D Move-2:個々の実験の考察
Step 1 個々の実験の背景と先行研究
1)最近(以前)の先行研究に言及する表現
Step 2 個々の実験結果の提示
1)(重要な)結果を再提示する表現
2)否定の表現
Step 3 個々の実験の解釈・主張
1)解釈や主張を述べる表現
2)可能性を述べる表現
3)異なる解釈を述べる表現
4)先行研究などとの比較表現
Step 4 個々の実験の課題
1)(残された)問題点を述べる表現
2)将来の課題を述べる表現
D Move-3:まとめと将来展望
Step 1 本研究のまとめと結論
1)まとめや結論を述べる表現
2)可能な解釈を述べる表現
Step 2 本研究の将来展望
1)研究の有用性を述べる表現
2)残された課題を示す表現
Materials & MethodsにおけるMove/Step別の頻出定型表現
M Move-1:研究試料の準備
Step 1 研究試料の入手と作製・調製
1)研究試料・試薬の紹介と入手先の提示表現
2)研究試料の製作や調製について述べる表現
3)先行研究などを参照して方法を示す表現
Step 2 研究試料の維持管理・処置
1)研究試料の維持や準備について述べる表現
2)研究試料・対象の処置について述べる表現
Step 3 研究倫理と標本サイズ
1)研究倫理に関する表現
2)標本サイズに関する表現
M Move-2:実験の実施
Step 1 実験の具体的な手順
1)準備・処理・回収・固定について述べる表現(細胞を用いるとき)
2)試料の調製・固定について述べる表現(組織などを用いるとき)
3)分析の方法について述べる表現(抗体などを用いるとき)
4)DNA/RNAを扱う実験について述べる表現
5)実験の順番を示す表現
Step 2 実験・分析・定量化の実施
1)実験の実施について述べる表現
2)定量的な実験について述べる表現
3)ソフトウェアによる分析を示す表現
4)先行研究を参照して実験方法を示す表現
M Move-3:統計解析とバイオインフォマティクス
Step 1 統計解析とデータ提示
1)統計解析について述べる表現
2)データ提示について述べる表現
Step 2 大規模データのコンピューター解析
1)遺伝子配列データのマッピングに関する表現
2)その他の大規模データの解析に関する表現
Part3 応用編 ストーリー展開のためのヒント
1 Introductionのストーリー展開
1 Introductionの構造
2 I Move-1(研究対象の紹介)の冒頭文と最終文の分析
3 I Move-2(先行研究と問題提起)の冒頭文と最終文の分析
4 I Move-3(本研究の紹介)の冒頭文と最終文の分析
5 Introductionのストーリー展開のまとめ
2 Resultsのストーリー展開
1 Resultsの構造
2 Results冒頭文(R Move-1の1巡目)の分析
3 R Move-1(実施した実験の説明)の2巡目以降の冒頭文の分析
4 R Move-2(実験結果の提示)の冒頭文の分析
5 R Move-3 (結果についてのコメント) の冒頭表現の分析
6 R Move-1~3における頻出動詞と主語のまとめ
7 Resultsのストーリー展開のまとめ
3 Discussionのストーリー展開
1 D Move-1(本研究の概略)の冒頭文と最終文の分析
2 D Move-2(個々の実験の考察)のパラグラフ冒頭文と最終文の分析
3 D Move-3(まとめと将来展望)の冒頭文と最終文の分析
4 Discussionのストーリー展開のまとめ
4 Materials & Methodsの小見出しとキーフレーズ
1 Materials & Methodsの小見出しの分析
2 Materials & Methodsのキーフレーズと小見出しの対応
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- 【本書名】ライフサイエンストップジャーナル300編の「型」で書く英語論文〜言語学的Move分析が明かしたすぐに使える定型表現とストーリー展開のつくり方
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(2021年8月23日)
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