大学・専門学校で初めて生物学を学ぶ人向けの定番教科書.免疫,神経,発生の章を中心に,さらに理解しやすい内容に改訂.復習に役立つ章末問題や,紙でαヘリックスをつくるなど手を動かして学ぶ演習も充実.
目次
第4版の序
第3版の序
第2版の序
初版の序
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生物史年表―本書に登場する人物
用語の異同について
序章 はじめに
1.科学とは何か?
❶科学とは
❷法則と理論
2.生物学とは,生物学の方法
❶生物学とは
❷生物学は特殊だった?
❸仮説を立てるために
❹観察のための道具
1章 生物学の基本
1.地球上には多様な生物が生息している
❶人は区別する
❷名前をつける
2.神の栄光のために生物を分類する
❶リンネの自然の体系
❷リンネの考え方
❸分類学の基礎
3.進化論の登場(神の退場)
❶ダーウィン以前
❷ダーウィンが考えたこと
❸進化論その後
4.地球上の生物に共通すること①(細胞説)
❶細胞説の前夜
❷細胞説
5.地球上の生物に共通すること②(メンデルの遺伝の法則)
❶メンデル以前
❷メンデルの行った実験
❸メンデルの遺伝の法則
❹見かけ上,メンデルの法則があてはまらない例
❺メンデルの法則その後
6.生物体のつくりと階層性
❶細胞,組織,器官,器官系
❷生物界の階層性
❸細胞が基本
章末問題
演習① データを数量的に扱い,統計処理をしてみよう
2章 細胞のプロフィール
1.光学顕微鏡と電子顕微鏡の発明
2.細胞には多様な横顔がある
❶多様な細胞の形
❷細胞の概観
3.細胞を構成している物質
❶水の性質
❷モノマーとポリマー
❸タンパク質
❹核酸
❺糖質
❻脂質
4.細胞小器官の構造と機能
❶核
❷小胞体とリボソーム
❸ゴルジ装置
❹ミトコンドリア
❺葉緑体
❻細胞骨格
❼リソソーム,ペルオキシソーム
5.細胞を取り巻く細胞膜の構造と機能
❶細胞膜の構造
❷細胞膜の機能
章末問題
演習② タンパク質をデータベースで調べ,パソコンで描いてみよう
3章 何が細胞の形や機能を決めているか
1.形質を決めているものを求めて
❶DNAの発見
❷染色体地図
❸遺伝子はタンパク質をコードしている
❹遺伝子の本体はDNAだ
2.遺伝子としてのDNA
❶DNAの化学的性質の研究
❷ワトソン-クリックのモデル
❸遺伝の暗号はどう解読されたか
3.DNAからタンパク質へ①(転写)
❶転写の過程
❷リボソームとtRNA
4.DNAからタンパク質へ②(翻訳)
❶リボソーム表面上にあるさまざまな結合部位
❷翻訳の過程
❸合成されたタンパク質の行方
5.タンパク質の構造と機能(形と機能の裏腹な関係)
❶ヘモグロビンの形
❷ヘモグロビンのはたらき
❸ヘモグロビンの変異
章末問題
演習③ タンパク質の二次構造をつくってみよう
4章 細胞が生きて活動していくために
1.何をするにもエネルギー(ATPの産生)
❶ATPって何?
❷エネルギー獲得の概観
❸解糖はサイトソルで
❹解糖の過程を動かし続けるために
❺ミトコンドリア内で営まれる効率的なエネルギー生産
2.葉緑体による光エネルギーの固定
❶グルコース産生は燃焼の逆反応?
❷光電子伝達系
❸炭素同化反応
❹太陽の恵みと動物と植物の深い関係
3.代謝経路のネットワーク
❶代謝経路とは
❷酵素タンパク質
❸補酵素の必要な酵素
❹タンパク質以外の物質の合成
❺代謝の調節
❻代謝経路のネットワーク
章末問題
5章 タンパク質が細胞のさまざまな活動を担う
1.タンパク質のさまざまな機能(酵素,運搬,ホルモン,受容体,細胞骨格)
❶膜輸送タンパク質
❷ホルモンタンパク質
❸受容体タンパク質
2.細胞は動く
❶アクチンフィラメント
❷微小管
❸筋収縮
3.タンパク質はDNAへはたらきかける
❶オペロン説
❷真核生物の場合
4.細胞膜に埋め込まれた膜タンパク質の重要な機能
❶細胞膜の構造
❷グルコーストランスポーターとアクアポリン
❸接着タンパク質
章末問題
演習④ ヒトとチンパンジーのタンパク質を比較してみよう
6章 多細胞生物への道①(細胞間の情報交換)
1.細胞は集まって
❶細胞同士の付き合い方―多細胞生物の場合は
❷細胞間の結合の役割
2.細胞間の情報交換の方式
3.ホルモンと受容体で情報を伝える
❶信号分子としてのホルモン
❷水溶性ホルモン受容体の種類
❸Gタンパク質共役型受容体の場合―グルカゴンが作用するしくみ
❹酵素共役型受容体の場合―インスリンが作用するしくみ
❺骨格筋における代謝―受容体の有無による作用の違い
❻もう1つのGタンパク質共役型受容体(IP3-Ca2+系)
4.信号分子による転写の調節(細胞外から遺伝子への情報伝達)
❶ステロイドホルモンと受容体
❷ステロイドホルモン受容体複合体は遺伝子の転写を制御
❸ステロイドホルモンの作用のしかた
5.イオンチャネル連結型受容体を介した情報伝達
❶神経系による情報伝達
❷アセチルコリン受容体
章末問題
演習⑤ インスリンと血糖値の変動をグラフ化してみよう
7章 多細胞生物への道②(細胞の数を増やす)
1.DNAの複製
❶細胞の数を増やす
❷DNAはどのように複製されるのか
❸DNA複製の過程
2.細胞周期と体細胞分裂
❶細胞周期
❷体細胞分裂の過程
3.細胞周期の調節
❶チェックポイント
❷サイクリン依存性キナーゼとサイクリンの発見
4.突然変異とDNA修復機構
❶突然変異
❷突然変異が起こる原因
❸DNAの誤りを正す
章末問題
8章 多細胞生物への道③(個体の数を増やす・発生と分化)
1.減数分裂(次の世代をつくるために)
❶生殖と繁殖
❷減数分裂とは
❸減数分裂の過程
❹減数分裂による遺伝的多様性
2.生殖細胞の形成
❶性とは
❷精子形成
❸卵形成
3.受精
❶先体反応
❷多精拒否機構
❸卵の賦活(活性化)
4.初期発生と器官形成
❶発生とは
❷ウニの初期発生
❸カエルの初期発生
❹鳥類の初期発生
❺哺乳類の初期発生
❻器官形成
5.始原生殖細胞と性分化
❶極細胞,始原生殖細胞
❷生殖腺へ
6.細胞間のコミュニケーションによる分化のしくみ
❶誘導・分化・拘束
❷種によって異なる卵での指定の時期
❸体軸の決定
❹ホメオボックス
章末問題
演習⑥ 体細胞分裂と減数分裂を体感してみよう
9章 個体を守る免疫のシステム
1.病原体から身を守る
2.植物の生体防御機構
❶植物の第一防衛ライン
❷植物の第二防衛ライン
3.無脊椎動物の生体防御機構
❶無脊椎動物の第一防衛ライン
❷無脊椎動物の第二防衛ライン
4.ヒトの生体防御機構(第一防衛ライン)
5.ヒトの第二防衛ライン(自然免疫)
❶血球細胞の種類
❷免疫にかかわる膜タンパク質
❸貪食細胞の活躍
❹貪食と並行して起こること
❺ナチュラルキラー細胞の活躍
6.ヒトの第三防衛ライン(獲得免疫)
❶第二防衛ラインから第三防衛ラインへの橋渡し
❷獲得免疫の概要
❸獲得免疫にはリンパ球が関与する
❹リンパ系器官
❺免疫応答
7.抗体による攻撃(体液性免疫)
❶抗体分子の構造
❷抗体には種類がある
❸抗原とは
❹抗体の多様性はどうして生ずるか
8.細胞傷害性T細胞による攻撃(細胞性免疫)
❶MHCタンパク質
❷細胞傷害性T細胞(キラーT細胞)
❸T細胞受容体
9.免疫機能の制御と記憶,訓練など
❶ヘルパーT細胞は獲得免疫の司令塔
❷記憶細胞
❸胸腺での訓練
❹免疫グロブリンスーパーファミリー
10.もう1つの獲得免疫
章末問題
10章 生きること,死ぬこと(細胞の再生と死,個体の死)
1.細胞の再生
❶細胞再生の違いによる細胞の分類
❷幹細胞による細胞再生系
❸分化した細胞
❹細胞分裂に限りはあるのか
2.細胞が死ぬとき
❶ネクローシスとアポトーシスの違い
❷アポトーシスの起こるとき
❸アポトーシスの共通経路
❹アポトーシスの引き金
3.老化・寿命と遺伝子の関係
❶ヒトの老化は規格外?
❷早老症
❸再び老化とは
4.がんを含むさまざまな病気とその原因
❶病気の定義
❷遺伝子の変異による病気
❸病原体による病気
❹がん
❺その他の病気
章末問題
11章 個体としてのまとまり(外部環境を認識し,内部環境を調節する)
1.内部環境を一定に
❶外部環境と内部環境
❷ホメオスタシスの機構
❸制御中枢の必要性
2.制御中枢による情報の処理と調節
❶ニューロン
❷ニューロンのはたらき
❸グリア細胞
❹神経系の発達
❺内分泌系の中枢
3.動物の行動
❶生まれつき備わった行動
❷学習や知能によって獲得される行動
4.感覚器官と感覚の受容
❶感覚の種類
❷機械的刺激の変換
❸化学的刺激の変換
章末問題
演習⑦ 静止電位と活動電位を描いてみよう
12章 生物の進化と多様性
1.個体の生きる場所(多様な環境に適応して生きる)
❶多様な生物を支える多様な生態圏
❷個体群密度
2.進化と多様性の創出
❶進化は個体群で起こる
❷ハーディー-ワインベルグの法則
❸実際の個体群は遺伝子平衡ではない
❹ランダムな変異を方向づける
❺中立的な突然変異と遺伝的浮動
❻漸進説,種分化,小進化
❼断続平衡説,大進化
3.地球上の生物多様性を守るために
❶なぜ生物の多様性か
❷生物の多様性とは
❸生物多様性消失の要因と多様性の保全
章末問題
演習⑧ 成長曲線を描いてみよう
演習⑨ 分子系統樹を描いてみよう
参考図書&Further readings
索引
『3章 何が細胞の形や機能を決めているか』より抜粋
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- 【本書名】基礎から学ぶ生物学・細胞生物学 第4版
- 【出版社名】羊土社
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(2021年8月23日)
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